Choreography 4 『人間という動物とその疵痕』
はい、最強の曲ですね。言うことなしでしょう。ロイ・エアーズ最高です。
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人間的な生に不可欠の、三つの要素––––宗教・法・政治。
⑴われわれはいまだかつてみたことがなく、これからもけっしてみることはないであろう。ある社会が信にもとづくシナリオ––––西洋のことばでは宗教と呼ばれる––––なしに生き延び、統治されるのを。そのシナリオにはトーテムの形象化、神聖な音楽あるいは英雄的な音楽、ダンスの振り付け、建築のスタイルなどが伴っている。こうして制定されたすべての儀礼は、〈根拠律＝理性原理〉の隠された面を引き受けている。
⑵われわれはいまだかつてみたことがなく、これからもけっしてみることはないであろう。ある社会が、戒律なくして、禁止なくして、われわれが法と呼ぶものの形象なくして生き延び、統治されるのを。
⑶われわれはいまだかつてみたことがなく、これからもけっしてみることはないであろう。ある社会が、連なるふたつの領域（宗教と法）をまとめて疎通させるセメントなしに生き延び、統治されるのを。セメント、それは––––古代ギリシアから借り受けたものだが––––西洋人によってこう呼ばれている。政治、と。
——ピエール・ルジャンドル『人間という動物とその疵痕』（拙訳）
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ちなみにタイトルのChoreographyというのは「振り付け」という意味です。「書くことはダンスである」と言うルジャンドルにちなみ、文章の練習として書き写したものを「振り付け」としています。
