わたしが政治にかかわる動機

「まえにちょっと生活保護の話題になりましたが、この記事は生活保護についてわれわれが議論するときに絶対に忘れてはいけない前提だと思うので、共有しておきます。これを前提にしないと、生活保護を必要とするひとたちを置き去りにした議論になってしまう。その結果として、生活保護バッシングの言説にほんの少しでも乗ってしまうと、こういう人たちを現実に死に追いやることに加担してしまう。

僕が政治に関わる動機は、こうして尊厳を踏みにじられている人間が同じ島の上にいるということにたいする恥辱、おのれの無力さへの怒りです。僕はそうした怒りを持つことがまっとうな市民であること、理性的な大人であることの条件だと考えています。これは僕の願いでしかないけれど、ここに参加しているひとたちと、この怒りを共にしたい。そういう怒りを持てることこそリベラルアーツだと思うし、その怒りこそが真に哲学的な感情であると思うから。ここ数年で加速度的にこういう怒りを冷笑する社会になっているけれど、そういう社会ほど劣悪で品のないものはないと思うから、一緒に変えて欲しいと願ってしまう。
http://www15.wind.ne.jp/~Glauben_leben/Nitiniti/Nitiniti117.htm