「リリシズムが原因でぶっ殺されてもしゃーねえと俺は思っとるでよ」

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俺はCynthia / 真実を見た / あの日 ゆめのなか追い越したDilla / 失い続けてここまできた 

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リリシズムが原因でぶっ殺されてもしゃーねえと俺は思っとるでよ / 1987 Ah 生まれた年とかどうでもいい / お前がタメとか知らねえよ 

最後のパンチラインがすべてを語っている。

愛知県三河地方は知立から。日本語でなされるヒップホップの最高峰。トラックはRamza。

これを聴いてギイ・べアールの詩《真実》を想起した。

最初に言うひと、かれはいつでも犠牲になる。

人はまずかれを殺す。

すると慣れっこになる。

まずかれの舌を切る。あれは頭がおかしい、黙らせなくては、と。

するともう大丈夫、

二番目が語り出す。

最初に真実を言うひと

かれは処刑されねばならない

最初に真実を言うひと

かれは処刑されねばならない。

 

世界はワインでなく演説に酔わねば。

列に並ばなくては、

指示にしたがわなくては。

モスクワでの作家会議、その会場で

詩人が息を吹きかけスープを冷ます、

みなが仲良く飲んでいるスープを。

詩人が真実をいった。

かれは処刑されねばならない。

詩人が真実をいった。

かれは処刑されねばならない。

 

(ピエール・ルジャンドルルジャンドルとの対話』から孫引き)

 

 詩についてはまた別の機会に詳細に論じていきたい。