イヴァン・イリイチのある発言

そう、わたしたちは痛みに苦しむのだし、病気になるし、死ぬでしょう。けれどもまた、希望し、笑い、祝福もするのです。たがいに助けあうことのよろこびを知っています。誰かに癒されること、あの手この手をつかって回復することもあるでしょう。人間としての経験を平坦にしようともとめる必要はないのです。
 みなさんには、どうか健康への不安から、生きるための技藝を耕すことへと、その眼差しを、思考をむけかえていただきたい。そしてこんにち、おなじように大切なのは、苦しみのための技藝、死にゆくための技藝です。