上機嫌な客

暖かい白いふくらみが

呼吸する公園の縁を濡らす

燃える銀の球体から

黄泉の乾燥が吹き出す

それから

新しい遊びを覚えた幼子は

三度首を傾げる

それから神仏の瞬きの間に

速度を背中の寒さに感覚すれば

手を振って歩ける

足を持って地を孕む

中央にひとりの鳥がいて

羽を夜に捧げたら

もうどんな落下も

わたしたちの喉を掻き鳴らしはしない

あるのはただ、この身を燻らせる

白む葉の囀り

枝を渡る、赤味を帯びた風