Non motivé 2

今日も休みます。

明日から頑張ろう.........。

一言だけ。

 

人は自分について何も語らずにいるよりは、むしろ自分で自分の悪口を言うことを好む。

 

『ラロシュフコー箴言集』二宮フサ訳(岩波書店

 

ぼくにとっていちばん痛い一節。嫌味な箴言にかけてはラロシュフコーのみぎに出るものはいないのでは?
自分もそうだし、誰かが自虐的なことを言うたびに思い出してしまう。

比べればニーチェも率直だ。

 

人間に対する冷徹な目線の系譜があるが、これをどうやらモラリスムというらしい。文字通り道徳を説くものではなく、人間のあるがままの姿を描写するらしい。どこかで読んだ。モンテーニュの解説文だったか。

知る限りではパスカル、ラロシュフコー、ラ・フォンテーヌそれからくだってイリッチ、ルジャンドルがこの系譜に属するような気がする。とはいえ、この並びをみると、いささかモンテーニュが浮くような気がする。モンテーニュにあまりペシミスティックな印象がないからだ。まあ、あらかじめ諦めることが救いになるという点では同じか。