Non motivé 3
Roc Marciano。さいきんで一番好きなラッパーかも。
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秋の空であった。オランダ絵画のような色味の羊雲が南東から南西にかけて広がり、その縁から薄赤を滲ませていた。スケートで土手についたのは日の入り直近だった。数人がいつもの等間隔に並んだベンチを占めていた。雨が続いたので四日ぶりか。リハビリだ。
隣のベンチの前でキックフリップの練習をしている男女に軽く会釈をして、リュックから大西巨人『神聖喜劇』をとりだし暗くなるまで読んだ。ある軍人がある中国人家族を強姦した後に銃剣で殺すのを誇らしく語っていた。母は一六か十七になるくらいの娘だけは勘弁してくれと懇願したが、軍人は頼みを聴いたのちそれを無視して強姦した。それからその一部始終を見るのを父に強制した。「中国人でも恥を知っているのだな」などと、おのれは恥を知っているかのように語っていた。
字を読むのが困難なほどに暗くなってから、オーリーの練習をした。その場ではできるが、進みながらは怖い。隣に座っていた男女が帰ろうとするので、声をかけると、なんでももう一年ほどやっているという。わたしのオーリーは高さが出ている、との評価だった。それから、その場オーリーを１０回メイクした。
帰り道、土手からすぐの坂をスノボーで雪山を降る要領で左右に旋回しながら降る。はじめてブレーキをかけずに下まで滑り降りることができた。それからそのまま近くのスーパーへ。焼きそばがあったので買って帰った。
風呂に入り、少しドイツ語を勉強して、料理。焼きそばを三人前作るにはうちの中華鍋は小さすぎる。
今日は早めに寝よう。
